近年、メルカリはフリマアプリとしての枠を超え、ビットコイン取引サービスを開始しました。メルカリ内でビットコインを売買できるこのサービスは、初心者でも簡単に利用できることから注目を集めています。この記事では「メルカリでビットコインを売るとどうなるのか」について、売却の流れや売却後の資金の扱い、税金の注意点などを詳しく解説します。
メルカリのビットコイン取引サービスとは?
メルカリのビットコイン取引は、メルカリアプリ内でビットコインを購入・売却できるサービスです。株式会社メルコインが提供しており、メルカリのユーザーは追加の口座開設などをせずに利用可能です。1円から購入できる手軽さが特徴で、ビットコインの売買を初めて行う人にも適しています。
このサービスでは、ビットコインの売買がアプリ内で完結し、売却した資金はメルペイ残高に反映されます。メルペイ残高はメルカリ内での買い物や、提携店舗での決済に利用可能です。
メルカリでビットコインを売る手順
メルカリでビットコインを売る手順は非常にシンプルです。以下のステップで進めます。
- メルカリアプリのマイページまたは「おさいふ」から「ビットコイン等」を選択し、ビットコイン取引画面にアクセス。
- 画面下部の「売る」ボタンをタップ。
- 売却したい金額を入力し、「売却額の確認へ」をタップ。
- 売却額や売却量、現在のレートを確認し、「この内容で売却する」をタップして完了。
売却は金額単位で指定し、ビットコインの量を細かく指定することはできません。売却価格は画面に表示されるレートが5秒間保持され、その間に取引を確定させる仕組みです。
ビットコインを売った後はどうなる?
ビットコインを売却すると、その売却代金はすぐに「ビットコイン取引用のお金」としてアプリ内に反映されます。具体的には、ビットコイン取引画面トップの「あと¥○買えます」の金額に表示されますが、この段階ではまだメルペイ残高には移っていません。
メルカリやメルペイでの買い物に使いたい場合は、売却したお金を「メルペイ残高へ移す」操作が必要です。移動手続きはマイページの「ビットコイン等」から設定画面に入り、移動したい金額を入力して行います。メルペイ残高に移すことで、メルカリアプリ内や提携店舗での支払いに利用可能となります。
また、メルペイ残高から銀行口座への振込申請を行えば、現金として引き出すことも可能です。ただし、振込申請には別途手続きが必要です。
売却時の税金についての注意点
ビットコインを売却して利益が出た場合、その利益は税金の対象となります。具体的には、売却価格と購入価格の差額が「雑所得」として計算され、年間の所得が20万円を超えると確定申告が必要です。
例えば、40万円で売却し、購入時の価格が10万円だった場合、30万円が所得として扱われます。税務上の扱いは他の仮想通貨取引と同様で、利益が出た場合は納税義務が発生するため、売却時には利益の計算と申告を忘れないようにしましょう。
なお、ビットコインを保有しているだけでは税金はかかりません。あくまで売却して利益が確定した時点で課税対象となります。
メルカリでビットコインを売るメリット
- 手軽に売買できる:メルカリアプリ内で完結し、専門知識がなくても簡単に売却可能。
- 少額から取引可能:1円単位で取引できるため、初心者でもリスクを抑えて始められる。
- 売却資金をすぐに利用可能:売却後はメルペイ残高に移動すれば、メルカリ内や提携店舗での買い物に使える。
- 取引の透明性:売却時にレートが5秒間表示され、その価格で取引が成立するため、価格変動リスクを抑えられる。
売るタイミングの考え方
ビットコインは価格変動が激しいため、売るタイミングは重要です。一般的には以下のようなタイミングが考えられます。
- 価格が上昇し利益が出たとき:利益確定のために売却する。
- 含み損が解消されないと判断したとき:損切りとして売却し、資金を他に回す。
- 資金が必要になったとき:現金化して他の用途に使うために売却。
メルカリのビットコイン取引は、売却後すぐにメルペイ残高に移動できるため、資金の流動性が高いのが特徴です。
取引をやめたい場合の対応
もし今後ビットコイン取引を利用しない場合は、保有しているビットコインをすべて売却し、売却した資金をメルペイ残高に移すことが推奨されています。これにより、メルカリ内での買い物や提携店舗での支払いに利用できる状態になります。
また、つみたて設定など自動購入の設定をしている場合は、取引をやめる前に解除しておく必要があります。
まとめ
メルカリでビットコインを売ると、売却代金はまずビットコイン取引用のお金としてアプリ内に反映され、その後メルペイ残高へ移動することでメルカリや提携店舗での買い物に利用できます。売却はマイページから簡単に操作でき、売却価格はリアルタイムのレートで決まります。売却による利益は税金の対象となるため、確定申告が必要な場合は注意が必要です。メルカリのビットコイン取引は初心者でも使いやすく、少額から始められるため、仮想通貨取引の入門としても適しています。
メルカリでビットコインを売るとどうなる?売却後の資金の行き先と税金の注意点を解説をまとめました
メルカリでビットコインを売ると、売却代金はアプリ内のビットコイン取引用のお金として反映され、その後メルペイ残高に移すことでメルカリ内外での支払いに使えます。売却は簡単な操作で完了し、利益が出た場合は税金の対象となるため、適切な申告が必要です。メルカリのサービスを活用すれば、ビットコインの売買が手軽にでき、資金の流動性も高いことが特徴です。



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