デマか真実か？「グーグルがリップル撤退」報道の真相を徹底検証

近年、仮想通貨リップル（XRP）に関して「グーグルが撤退した」という噂が一部で広まりましたが、2025年現在、そのような公式発表は確認されていません。この記事では、リップルとグーグルの関係の歴史、撤退の噂の真相、そして今後の展望について複数の情報源をもとに詳しく解説します。

リップル（XRP）とグーグルの関係の歴史

リップルは国際送金の効率化を目指すブロックチェーン技術を活用した仮想通貨で、2010年代から多くの大手企業が注目してきました。その中で、グーグルの投資部門であるGoogle Ventures（現GV）は2013年頃にリップル社へ出資を行い、資本面での支援をしてきました。この出資はリップルの技術や将来性を評価したものとされています。

また、グーグルはGoogle Payなどの決済サービスを通じて、リップルの技術を活用した国際送金の強化に期待を寄せているとの報告もあります。これらの動きは、リップルとグーグルの関係が単なる投資にとどまらず、実用面でも協力の可能性があることを示しています。

「グーグル撤退」の噂の真相

2025年に入ってから、リップルの価格変動や市場の不安定さを背景に「グーグルがリップルから撤退した」という噂がSNSや一部メディアで拡散されました。しかし、複数の信頼できる情報源によると、グーグルがリップルから公式に撤退したという発表は一切ありません。

実際には、Google Venturesはリップルへの出資を継続しており、撤退どころかリップルの将来性を高く評価していることがうかがえます。撤退の噂は、リップルを取り巻く不安定な市場環境や、2020年から続いた米国証券取引委員会（SEC）との訴訟問題に起因している可能性が高いです。

SECとの訴訟問題とその影響

リップル社は2020年12月にSECから未登録証券として提訴され、約4年にわたる法廷闘争が続きました。この訴訟は、XRPが証券に該当するかどうかが争点でしたが、2024年8月に決着し、リップル社は罰金を支払う一方で、XRP自体は証券に該当しないとの判断が示されました。

この判決はリップルにとって実質的な勝利とされ、暗号資産業界全体にもポジティブな影響を与えています。訴訟の終結により規制面の不透明感が和らぎ、リップルのビジネス展開や技術開発が加速する可能性が高まっています。

リップルの今後の展望とグーグルの役割

リップルは現在、国際送金の効率化や金融機関との連携を強化しており、グーグルのような大手テクノロジー企業との協力も期待されています。Google Payを活用した送金サービスの強化は、リップルの技術が実社会での利用拡大に寄与する好例です。

また、リップル社は保有していた大量のXRPを市場に戻す方針を示しており、これにより流通量が増加し市場の健全化が進むと見られています。こうした動きは、リップルの信頼性向上と普及促進に繋がるでしょう。

まとめ

「リップルからグーグルが撤退した」という噂は事実ではなく、グーグルは引き続きリップルに対して投資や技術協力を続けています。リップルはSECとの訴訟問題を乗り越え、今後も国際送金の分野での技術革新やビジネス展開が期待される状況です。グーグルのような大手企業の支援は、リップルの成長にとって重要な後押しとなっています。