近年、暗号資産(仮想通貨)への関心が高まる中で、SBI証券は投資家にとって魅力的なサービスを多数提供しています。SBI証券は、従来の株式や債券だけでなく、暗号資産への投資も可能にする店頭CFD(差金決済取引)や、SBIグループ傘下のSBI VCトレードを通じた現物取引、積立サービス、レンディングやステーキングなど、多様な選択肢を用意しています。この記事では、SBI証券が提供する暗号資産関連サービスの概要や特徴、メリットについて詳しく解説します。
SBI証券の暗号資産関連サービスとは
SBI証券では、暗号資産(仮想通貨)そのものを直接取引するサービスは提供していませんが、店頭CFD(差金決済取引)という形で、暗号資産への投資が可能です。店頭CFDは、実際の暗号資産を保有するのではなく、価格変動による差益を得る仕組みです。このため、現物取引とは異なり、暗号資産の保管や管理の手間がなく、レバレッジ取引や売りからの取引も可能になります。
また、SBIグループ傘下のSBI VCトレードでは、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、XRPなど36銘柄の暗号資産を現物で取引できるサービスを提供しています。SBI VCトレードは、国内最大級のインターネット総合金融グループとしての総合力を生かし、暗号資産におけるフルラインナップサービスを展開しています。取引時間は24時間365日と、非常に柔軟なスケジュールで利用できます。
店頭CFDで暗号資産に投資するメリット
SBI証券の店頭CFDサービスでは、暗号資産だけでなく、株価指数やコモディティ(金や原油など)にも投資が可能です。1つの口座で複数の資産に投資できるため、ポートフォリオの分散がしやすく、リスク管理もしやすいのが特徴です。暗号資産CFDは、ほぼ24時間取引が可能で、土日も取引できます(システムメンテナンス時は除く)。これにより、海外市場の動向やニュースに素早く対応できる柔軟性があります。
店頭CFDでは、レバレッジ取引が可能で、少額の証拠金で大きなポジションを取ることができます。例えば、必要証拠金が数百円~数千円の銘柄も豊富に揃っており、初心者でも気軽に始めやすい環境が整っています。また、売りからの取引もできるため、価格が下落する局面でも利益を狙うことが可能です。ただし、レバレッジ取引にはリスクも伴うため、十分な知識とリスク管理が重要です。
店頭CFDで投資する暗号資産は、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、XRPなど主要な銘柄が対象です。取引は日本円建てで行えるため、為替リスクを気にせず投資できます。また、SBI証券では、証拠金は金融商品取引法や商品先物取引法に基づき、分別管理されているため、安全性も確保されています。
SBI VCトレードの現物取引と積立サービス
SBI VCトレードでは、暗号資産の現物取引が可能です。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、XRP、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ポルカドット(DOT)、チェーンリンク(LINK)、カルダノ(ADA)、ドージコイン(DOGE)、ソラナ(SOL)など、36銘柄の暗号資産を取り扱っています。取引時間は24時間365日と、非常に柔軟なスケジュールで利用できます。定期メンテナンスは毎週水曜日の午前12時から午後1時までですが、それ以外の時間帯はいつでも取引が可能です。
また、SBI VCトレードでは「積立暗号資産」サービスも提供しています。積立は、毎日、毎週、毎月から選べるプランがあり、500円から200万円まで幅広い金額で設定できます。積立を設定すれば、価格が高い時には少ない数量を、価格が低い時には多くの数量を自動で購入するため、ドルコスト平均法によるリスク分散が期待できます。一度設定すれば、手間をかけずに定期的に暗号資産を購入できるため、忙しい方や初心者にもおすすめです。
積立サービスは、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、XRP、LTC、BCH、DOT、LINK、ADAなど32銘柄で利用可能です。積立金額は500円からスタートできるため、少額からでも始めやすく、長期的な資産形成に適しています。積立を設定すると、翌営業日以降の直近注文日時に自動で購入がスタートします。銀行口座からの自動引き落としには対応していないため、事前にSBI VCトレードの口座に入金しておく必要があります。
貸コイン(レンディング)とステーキング
SBI VCトレードでは、貸コイン(レンディング)やステーキングというサービスも提供しています。貸コインは、取引所に暗号資産を貸し出して報酬を得る仕組みです。SBI VCトレードの扱う36銘柄のうち34銘柄が対象で、貸し出した暗号資産に応じて利回りが得られます。ステーキングは、暗号資産を保有してブロックチェーンネットワークに参加することで報酬を得る仕組みです。ステーキングは14銘柄に絞られますが、報酬を得ながら長期保有が可能です。
貸コインやステーキングは、暗号資産を保有したまま報酬を得られるため、長期的な資産形成に有利です。特に、価格変動リスクを避けたい方や、安定した収益を求める方におすすめです。ただし、貸コインやステーキングにもリスクは存在するため、十分な知識とリスク管理が重要です。
レバレッジ取引とリスク管理
SBI VCトレードでは、レバレッジ取引も可能です。個人の場合、最大レバレッジは2倍に設定されています。例えば、10万円の証拠金で最大20万円分のポジションを保有できます。これにより、資金効率を高めながら、相場の変動を活かした戦略的なトレードが可能になります。ただし、レバレッジ取引にはリスクも伴うため、証拠金維持率が80%以下になるとロスカットの対象となるため、注意が必要です。
レバレッジ取引では、現物の暗号資産や電子決済手段を証拠金として差し入れることもできます。その場合、現在の暗号資産の掛け目は一律50%、電子決済手段の掛け目は100%です。証拠金として差し入れた暗号資産の評価額は、現在レートに掛け目を掛け合わせた金額となります。暗号資産の価格が急激に下落した場合、相当にリスクが発生するため、十分なリスク管理が求められます。
取引時間とメンテナンス
SBI VCトレードの取引時間は24時間365日と、非常に柔軟なスケジュールで利用できます。ただし、毎週水曜日の午前12時から午後1時までは定期メンテナンスのため、取引ができません。メンテナンス明けの指値注文は、当社が初めて配信する価格が指定した価格より有利な場合、指定した価格ではなく、メンテナンス明けに当社が初めて配信する価格で約定します。これにより、価格変動リスクを最小限に抑えることができます。
手数料とセキュリティ
SBI VCトレードの手数料は、取引タイプや銘柄によって異なりますが、比較的低コストで取引が可能です。また、SBI VCトレードは、第一種金融商品取引業、暗号資産交換業、電子決済手段等取引業のライセンスを取得しており、一般社団法人日本暗号資産等取引業協会(JVCEA)にも加盟しています。これにより、高いセキュリティと信頼性が確保されています。
証拠金は、金融商品取引法や商品先物取引法に基づき、分別管理されています。SBI証券の店頭CFDでは、証券CFDはみずほ信託銀行株式会社へ、コモディティCFDおよび暗号資産CFDはSBIクリアリング信託株式会社へ金銭信託を行う方法により、当社が保有する資産とは分別・分離して管理・保管されています。これにより、投資家の資産が安全に保護されています。
今後の展望と新サービス
SBIグループは、今後も暗号資産関連サービスの拡充を進めていく予定です。金融庁が暗号資産を金融商品として扱う法制度の検討に乗り出したことを受け、制度が整い次第、具体的な商品化に踏み切る構えです。検討中の商品は、金と仮想通貨を組み合わせた投資信託や、主要な暗号資産を直接組み込むETFなどです。これにより、より多様な投資選択肢が提供されることが期待されます。
また、SBI VCトレードでは、NFT購入に必要な暗号資産を自動で調達してくれるサービスも提供しています。現在はSBI NFT Marketsのみで利用できますが、今後、他のサービスでも展開される可能性があります。これにより、NFT投資にもスムーズに取り組める環境が整いつつあります。
まとめ
SBI証券は、暗号資産への投資を希望する方にとって、非常に魅力的なサービスを多数提供しています。店頭CFDでは、レバレッジ取引や売りからの取引が可能で、少額からでも気軽に始められます。SBI VCトレードでは、現物取引や積立サービス、貸コインやステーキングなど、多様な選択肢が用意されています。取引時間は24時間365日と柔軟で、手数料も比較的低コストです。また、高いセキュリティと信頼性が確保されており、安心して投資できます。今後も、SBIグループは暗号資産関連サービスの拡充を進めていく予定です。投資家のニーズに応える多様なサービスが、今後も期待されます。
SBI証券の暗号資産サービス徹底解説:CFDから現物積立・レンディング・ステーキングまでをまとめました
SBI証券は、暗号資産への投資を希望する方にとって、非常に魅力的なサービスを多数提供しています。店頭CFDでは、レバレッジ取引や売りからの取引が可能で、少額からでも気軽に始められます。SBI VCトレードでは、現物取引や積立サービス、貸コインやステーキングなど、多様な選択肢が用意されています。取引時間は24時間365日と柔軟で、手数料も比較的低コストです。また、高いセキュリティと信頼性が確保されており、安心して投資できます。今後も、SBIグループは暗号資産関連サービスの拡充を進めていく予定です。投資家のニーズに応える多様なサービスが、今後も期待されます。



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