リップル（XRP）ETF承認は目前か？SEC審査開始とDTCC登録で2025年後半の承認期待が急上昇

2025年に入り、リップル（XRP）に関連するETF（上場投資信託）の承認が米国を中心に大きな注目を集めています。特に、米国証券取引委員会（SEC）がリップルの現物ETFの審査を開始し、2025年後半には承認される可能性が高まっていることが、リップル社のCEOや市場関係者から示唆されています。この記事では、リップルETFの承認状況、背景、今後の展望について複数の情報源をもとに詳しく解説します。

リップルETFとは何か？

ETF（Exchange Traded Fund）は、株式市場で取引される投資信託の一種で、特定の資産や指数に連動した運用成果を目指します。リップルETFは、リップルの基軸通貨であるXRPの価格に連動するETFであり、投資家は直接XRPを保有せずに、証券取引所を通じてXRPの価格変動に投資できる仕組みです。

リップルETFには主に「現物型」と「先物型」がありますが、2025年現在、米国で注目されているのはXRPの現物に連動するETFです。現物ETFは、実際にXRPを保有し、その価格に連動するため、より直接的な価格反映が期待されます。

2025年のリップルETF承認に向けた動き

2025年2月13日、米SECはグレースケールやNYSEアーカが申請したXRP現物ETFの審査を開始しました。これにより、リップルETFの承認プロセスが本格化したと市場は受け止めています。

さらに、2025年3月20日にはリップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOが、2025年後半に米SECからリップルの現物ETFが承認される見込みを示しました。これはリップルの市場拡大にとって重要な節目となる可能性があります。

2025年9月18日には、リップルに連動する間接的なETFが米国で事実上承認され、上場されました。これは純粋な現物ETFではなく、他国の現物ETFやデリバティブを通じてリップルにエクスポージャーを提供する仕組みですが、SECの審査期間中に異議が出なかったことから事実上の承認と見なされています。

DTCCへの登録と市場の反応

2025年には、リップルの現物ETF5銘柄が米国の証券預託振替機構（DTCC）のウェブサイトに掲載されました。これは発行体やカストディアンが取引開始に向けた技術的準備を完了したことを示すもので、市場ではETF承認への期待感が高まり、XRP価格が短期間で約4%上昇する動きも見られました。

ただし、DTCCへの登録はあくまで準備段階の一つであり、SECによる正式な承認や取引開始に必要な申請手続き（19b-4申請やS-1フォームの提出）がまだ完了していないため、最終的な承認までは複数の規制上のハードルが残っています。

ETF承認がもたらす市場への影響

リップルETFが承認されると、機関投資家を含む幅広い投資家層がXRPにアクセスしやすくなり、市場の流動性や成熟度が向上すると期待されています。ビットコインやイーサリアムのETF承認時にも同様の効果が見られ、暗号資産市場全体の信頼性向上につながりました。

また、ETF承認は単に価格の上昇を意味するだけでなく、ブラックロックなどの大手機関投資家の参入を促す重要な契機となります。これにより、リップルの決済基盤やデジタル資産エコシステムの拡充がさらに加速する可能性があります。

リップルETF承認に向けた規制環境の変化

2025年10月には、米国市場での暗号資産現物ETFの上場承認手続きが簡素化され、SECによる審査期間が従来の240日から75日に短縮される制度変更が実施されました。これにより、リップルETFを含む暗号資産ETFの承認プロセスが迅速化される見込みです。

この制度変更は、暗号資産市場のイノベーション促進と投資家保護のバランスを重視した新たな規制アプローチの一環として評価されています。今後はより多くの仮想通貨ETFが承認され、市場の多様化が進むことが期待されています。

リップルETF承認後の市場動向と今後の展望

2025年11月のXRP相場では、ETF承認期待による一時的な価格上昇が見られましたが、その後は上昇幅の一部を調整する動きもありました。これは、ETF承認が市場に与える影響が段階的に現れていることを示しています。

また、ETF承認後も投資家の利確売りが見られ、価格の安定には時間がかかる可能性があります。しかし、長期的にはETF承認がリップルの流動性向上や市場参加者の拡大に寄与し、より健全な市場形成に繋がると考えられています。

さらに、リップルはシンガポールやUAEなど海外市場でも関連事業の認可を取得し、国際的な決済基盤の拡充に積極的に取り組んでいます。これらの動きは、リップルETF承認と相まって、グローバルなデジタル資産エコシステムの発展を後押ししています。

リップルETFの買い方と注意点

リップルETFは証券取引所で株式のように売買できるため、従来の暗号資産取引所でXRPを直接購入するのとは異なる利便性があります。特に、証券口座を通じて取引できるため、税務処理や資産管理が比較的容易になるメリットがあります。

ただし、ETFの種類や運用方針によってリスクや手数料が異なるため、購入前には各ETFの詳細情報を確認することが重要です。また、ETF承認の進展状況や規制動向を注視し、最新の情報をもとに判断することが求められます。

まとめ

2025年はリップル（XRP）ETF承認に向けた重要な年となっており、米SECの審査開始やDTCCへの登録、制度変更による審査期間短縮など、複数の前向きな動きが見られます。これらはリップルの市場拡大とデジタル資産の普及に寄与し、投資家にとっても新たなアクセス手段を提供するものです。今後も規制環境の変化や市場の反応を注視しつつ、リップルETFの承認とその影響に期待が高まっています。