海外取引所での暗号資産税 完全ガイド:2026年CARFで変わる申告義務・罰則と2027年の税制改正ポイント

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コラム

はじめに

暗号資産取引は、国内取引所だけでなく海外取引所を利用する投資家も多くいます。しかし、海外取引所での取引に関する税務処理は複雑で、多くの人が正確な理解を持たないまま取引を続けているのが現状です。2026年から新しい国際報告制度が始まることで、これまで以上に適切な税務申告が求められるようになります。本記事では、暗号資産海外取引所の税金に関する最新情報と、投資家が知っておくべき重要なポイントについて詳しく解説します。

暗号資産取引の現在の税制

日本国内で暗号資産取引を行う場合、その利益は現在「雑所得」として分類され、給与所得などの他の所得と合算して税金が計算される「総合課税」の対象となります。この方式では、暗号資産の利益が大きくなるほど税率が上がる累進課税制度が適用されるため、利益が多い投資家ほど高い税負担を強いられることになります。

現行制度では、暗号資産の利益に対する最大税率は住民税を含めて55%に達することもあります。これは、株式投資などの金融商品と比較しても非常に高い税率です。また、暗号資産取引で損失が出た場合でも、その損失を他の所得と相殺することができず、翌年以降に繰り越すこともできません。このため、ボラティリティが高い暗号資産取引を行う投資家にとって、税務上の負担が大きくなりやすいという課題がありました。

海外取引所での取引についても、基本的には同じ「雑所得・総合課税」の扱いとなります。つまり、国内取引所での利益と海外取引所での利益を合算して、総合的に税金が計算されることになります。

2026年から始まるCARF制度とは

2026年1月1日から、「CARF(暗号資産等報告枠組み)」という新しい国際報告制度が施行されます。この制度は、OECD加盟国が中心となって導入する国際的な枠組みで、暗号資産取引に関する情報を各国の税務当局間で自動的に交換する仕組みです。

CARF制度の下では、海外の暗号資産取引所が、その国の税務当局に対して非居住者(日本人投資家など)の取引情報を報告します。その後、その国の税務当局が日本の国税庁に対して、その情報を自動的に提供することになります。これにより、「海外の取引所だから税務申告をしなくても大丈夫」という考え方は通用しなくなります。

この制度が導入される背景には、各国政府が脱税を防止し、適切な税収を確保したいという意図があります。暗号資産は国境を越えた取引が容易であるため、従来は税務当局の監視が及びにくい領域でした。しかし、CARF制度により、その「税の盲点」が解消されることになるのです。

海外取引所での取引に関する税務申告の重要性

CARF制度の導入により、海外取引所での取引情報が日本の国税庁に報告されるようになります。これは、これまで以上に正確で適切な税務申告が必須となることを意味しています。

暗号資産の利益を得ながら税務申告をしていない場合、または不正確な申告をしている場合、税務調査の対象となるリスクが大幅に高まります。税務調査が入った場合、追加納税だけでなく、各種のペナルティが課される可能性があります。

無申告加算税は、申告期限を過ぎてから申告する場合に課される税金です。通常は原則として15%の税率が適用されますが、50万円を超える部分については20%となります。さらに、令和6年度の税制改正により、300万円を超える部分については30%という厳しい税率が設定されました。ただし、税務調査の通知を受ける前に自主的に申告すれば、この加算税は5%に軽減されます。

意図的に所得を隠すなど、悪質と判断された場合には「重加算税」が課されます。この重加算税は、税額に対して最大40%という非常に高い税率です。また、納税が遅れた場合には「延滞税」が課されます。延滞税の税率は年によって変動しますが、最大で年14.6%に達することもあります。

暗号資産の所得分類と税務申告

暗号資産の利益がどのように分類されるかは、取引の継続性や規模によって異なります。多くの場合、暗号資産の利益は「雑所得」として扱われます。しかし、取引を継続的かつ規模を持って行っている場合には、「事業所得」に分類される可能性もあります。

事業所得として認定されると、給与所得などの他の所得と合算される総合課税の対象となります。一方、雑所得の場合も同様に総合課税の対象です。ただし、事業所得として認定されると、事業に関連する経費をより広く計上できるようになるというメリットがあります。

海外取引所での取引であっても、この分類は変わりません。つまり、海外取引所での利益も、国内取引所での利益と同じように「雑所得」または「事業所得」として分類され、税務申告の対象となるのです。

2027年以降の税制改正の見通し

政府・与党は、暗号資産の税制を大きく改正する方向で調整を進めています。最も注目される改正は、暗号資産の利益を「申告分離課税」へ移行させることです。この改正が実現すれば、現在の「雑所得・総合課税」から「申告分離課税」へと変わることになります。

申告分離課税では、税率が一律20.315%(所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%)となります。これは、現在の最大55%という税率と比較すると、大幅な引き下げです。特に、利益が大きい投資家にとっては、税負担が大きく軽減されることになります。

さらに、申告分離課税への移行に伴い、損失の繰越控除制度も導入される見通しです。これにより、ある年に損失が出た場合、その損失を翌年以降3年間にわたって利益と相殺することができるようになります。このため、ボラティリティが高い暗号資産取引を行う投資家にとって、税務上の救済措置が充実することになるのです。

ただし、この改正は早くても2027年からの施行となる見通しです。現在のところ、2026年中は現行の「雑所得・総合課税」が継続されることになります。

海外取引所利用時の税務申告方法

海外取引所を利用する場合、税務申告をする際には、その取引所から提供される取引履歴や年間取引報告書などの書類が重要になります。多くの海外取引所では、ユーザーが自分の取引履歴をダウンロードできる機能を提供しています。

税務申告の際には、海外取引所での取引による利益を、国内取引所での利益と合算して計算する必要があります。複数の取引所を利用している場合は、それぞれの取引所からの利益を合計して、総合的な所得を計算することになります。

海外取引所での取引に関する記録は、税務調査の際に重要な証拠となります。取引履歴、入出金の記録、取引時の為替レート、手数料などの情報を、できるだけ詳細に保存しておくことが重要です。これらの記録があれば、税務調査の際に、自分の申告が正確であることを証明しやすくなります。

国際報告制度への対応

CARF制度への対応は、2026年から順次始まります。利用している暗号資産取引所から、この制度に関する案内が届く可能性があります。その案内を見逃さないようにすることが重要です。

国税庁は、租税条約などの情報交換規定に基づき、海外の暗号資産取引所から報告された非居住者の取引情報を、その非居住者が住んでいる外国の税務当局に自動的に提供します。つまり、日本人投資家が海外取引所で行った取引は、その取引所がある国の税務当局を経由して、日本の国税庁に報告されることになるのです。

この制度への対応として、投資家が取るべき行動は、適切な税務申告を行うことです。過去に申告漏れがある場合は、「期限後申告」を行うことで、ペナルティを軽減することができます。不安な場合は、税理士などの専門家に相談することをお勧めします。

海外取引所と国内取引所の税務上の違い

海外取引所と国内取引所では、税務上の扱いに基本的な違いはありません。どちらも「雑所得・総合課税」の対象となり、同じ税率が適用されます。ただし、今後の税制改正により、この扱いが変わる可能性があります。

例えば、国内取引所経由の取引には申告分離課税を適用し、海外取引所での取引には総合課税を継続するという「二段階ルール」が導入される可能性も考えられています。このような改正が実現した場合、海外取引所での取引に関する税務申告がより複雑になる可能性があります。

現在のところ、このような二段階ルールが導入されるかどうかは確定していません。しかし、今後の税制改正の動向に注視する必要があります。

暗号資産取引の記録管理の重要性

海外取引所での取引を行う場合、取引記録の管理が非常に重要です。税務申告の際には、取引日時、取引額、取引相手、手数料などの詳細な情報が必要になります。

多くの投資家は、取引所から提供される取引履歴をそのまま保存しているだけかもしれません。しかし、税務申告の際には、これらの情報を整理して、わかりやすい形にまとめることが重要です。特に、複数の取引所を利用している場合は、それぞれの取引所からの情報を統合して、総合的な利益を計算する必要があります。

また、海外取引所での取引の場合、為替レートの変動も考慮する必要があります。日本円以外の通貨で取引を行った場合、その取引を日本円に換算する際に、どの為替レートを使用するかが重要になります。一般的には、取引日の為替レートを使用することが推奨されています。

税務申告を忘れた場合の対応

過去に海外取引所での取引による利益を申告していない場合、どのように対応すればよいでしょうか。最も重要なのは、できるだけ早く申告することです。

税務調査の通知を受ける前に自主的に申告すれば、無申告加算税は5%に軽減されます。これは、税務調査の通知を受けた後に申告する場合の15%~30%と比較すると、大幅に低い税率です。また、重加算税が課されるリスクも低くなります。

申告する際には、過去の取引記録をできるだけ詳細に整理することが重要です。取引所から取引履歴をダウンロードできる場合は、それを活用しましょう。記録が不完全な場合は、利用可能な情報から最善の推定を行い、その推定根拠を明確にして申告することが重要です。

不安な場合は、税理士などの専門家に相談することをお勧めします。専門家のアドバイスを受けることで、より適切な申告ができるようになります。

世界各国の暗号資産税制との比較

日本の暗号資産税制は、世界的に見ても比較的高い税率となっています。参考までに、他国の税制を見てみましょう。

シンガポールでは、株式や暗号資産などの取引で得た利益は原則として非課税です。つまり、暗号資産取引による利益に対して、所得税が課されないのです。これは、シンガポールが金融センターとしての地位を確立するための政策の一環です。

ドバイは、所得税や住民税が存在しない「無税の国」です。そのため、暗号資産取引に対しても課税されることはありません。このため、ドバイは暗号資産関連企業の拠点として注目されています。

一方、アイスランドやイスラエルなど、日本と同様に高い税率を課せられる国も存在しています。このため、各国の投資家は、自国の税制に基づいて、適切な税務申告を行う必要があります。

今後の対応方針

暗号資産海外取引所での取引に関する税務申告は、今後ますます重要になります。CARF制度の導入により、税務当局の監視が強化されるからです。

投資家が取るべき対応は、以下の通りです。まず、現在の取引記録を整理し、過去の申告漏れがないか確認することです。申告漏れがある場合は、できるだけ早く申告することが重要です。次に、今後の取引については、毎年適切に税務申告を行うことです。複雑な場合は、税理士などの専門家に相談することをお勧めします。

また、今後の税制改正の動向に注視することも重要です。2027年以降、暗号資産の税制が大きく変わる可能性があります。その際には、新しい税制に対応した申告方法を学ぶ必要があります。

まとめ

暗号資産海外取引所での取引に関する税金は、2026年から始まるCARF制度により、これまで以上に重要な問題となります。海外取引所での取引であっても、日本の税法に基づいた適切な税務申告が求められます。現在のところ、暗号資産の利益は「雑所得・総合課税」として扱われ、最大55%の税率が適用されます。ただし、2027年以降は申告分離課税への移行が見通されており、税率が一律20.315%に引き下げられる可能性があります。投資家は、現在の取引記録を整理し、過去の申告漏れを確認した上で、今後は毎年適切に税務申告を行うことが重要です。不安な場合は、税理士などの専門家に相談することをお勧めします。

海外取引所での暗号資産税 完全ガイド:2026年CARFで変わる申告義務・罰則と2027年の税制改正ポイントをまとめました

暗号資産海外取引所での取引に関する税金は、投資家にとって重要な課題です。2026年から始まるCARF制度により、海外取引所での取引情報が日本の国税庁に報告されるようになります。これにより、「海外だから申告しなくても大丈夫」という考え方は通用しなくなります。現在のところ、暗号資産の利益は「雑所得・総合課税」として扱われ、最大55%の税率が適用されます。しかし、2027年以降は申告分離課税への移行が見通されており、税率が一律20.315%に引き下げられる可能性があります。投資家は、現在の取引記録を整理し、過去の申告漏れを確認した上で、今後は毎年適切に税務申告を行うことが重要です。また、複雑な場合は、税理士などの専門家に相談することで、より適切な対応ができるようになります。暗号資産取引を行う投資家にとって、正確な税務知識と適切な申告は、長期的に安心して投資を続けるための基礎となるのです。

※診断結果は娯楽を目的としたもので、医学・科学的な根拠はありません。
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