ビットコイン板読み解きガイド:買い板・売り板とバイウォール/セルウォールでわかる取引戦略

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コラム

買い板と売り板とは

ビットコイン取引を行う際に、取引所の画面に表示される「買い板」と「売り板」は、市場参加者の売買意欲を可視化する重要な情報です。買い板は購入したいという注文が一覧化された部分を指し、売り板は売却したいという注文が一覧化された部分を指しています。これらの板情報は、取引所で「買いたい」「売りたい」という価格と数量を集計したもので、市場の需給バランスを理解するための基本的なツールとなります。

具体的には、買い板に表示される注文は「ビッド」と呼ばれ、売り板に表示される注文は「アスク」と呼ばれています。買い板では、ビットコインを購入したい投資家がどの価格でどれだけの数量を買いたいのかが表示され、売り板では、ビットコインを売却したい投資家がどの価格でどれだけの数量を売りたいのかが表示されます。これらの情報を組み合わせることで、市場全体の需要と供給の状況を把握することができるのです。

買い板の特徴と役割

買い板は市場の需要を示す重要な指標です。買い板に表示される注文は、特定価格以下でビットコインを購入したいという意思を表しています。買い板の注文が大きいほど、その価格帯での購入意欲が高いことを意味します。

買い板に巨大な注文が存在する場合、これを「バイウォール(買い板の壁)」と呼びます。バイウォールが形成されている価格帯では、売り注文がこの大きな買い注文によって吸収されるため、価格がそれ以下に下がりにくくなります。つまり、バイウォールは価格の下値支持線として機能し、市場参加者にとって重要なサポートレベルとなるのです。

買い板の情報は、市場参加者の心理状態を反映しています。一般的に、買い指値注文が大きいほど、買いへの熱意が高まり、価格は上昇する傾向があります。特にスポット板(現物取引の板)における巨大なバイウォールは、長期的な積み増しや機関投資家による本気の買いを示すことが多く、比較的長期のセンチメントを反映する傾向があります。

売り板の特徴と役割

売り板は市場の供給を示す指標です。売り板に表示される注文は、特定価格以上でビットコインを売却したいという意思を表しています。売り板の注文が大きいほど、その価格帯での売却意欲が高いことを意味します。

売り板に巨大な注文が存在する場合、これを「セルウォール(売り壁)」と呼びます。セルウォールが形成されている価格帯では、買い注文がこの大きな売り注文によって阻止されるため、価格がそれ以上に上がりにくくなります。セルウォールは価格の上値抵抗線として機能し、市場参加者にとって重要なレジスタンスレベルとなるのです。

売り板の情報も市場参加者の心理を反映しています。売り指値注文が大きければ大きいほど、売りへの熱意が高まり、価格が下落する可能性があります。板の壁を見極めることで、どの価格帯で動きが止まりやすいか、あるいは反転しやすいかのヒントを得ることができるのです。

取引板の見方と表示方法

取引板は通常、取引画面の右側に表示されます。赤色で表示されている部分が売り注文(売り板)で、緑色で表示されている部分が買い注文(買い板)です。これらの色分けにより、視覚的に買いと売りの注文を区別することができます。

取引板に表示される数値は「気配値」とも呼ばれており、各注文の価格と数量が表示されます。赤字の売り注文は、上側から順に高値での売却注文が表示され、緑字の買い注文は高値での購買注文が表示されます。色付き価格の横に並んでいる数字は「売買数量」で、その価格でどれだけの数量が注文されているかを示しています。

取引板の中央には「最終取引価格」が表示されることが多く、これは最後に取引された価格とスプレッド(買値と売値の差)を表示しています。買い注文の最も高い価格(最良買気配値)と売り注文の最も低い価格(最良売気配値)の間にスプレッドが生じており、この差が取引コストとなります。

板取引と注文方法

ビットコイン取引所では、板取引という方式が採用されています。板取引とは、ユーザー同士が通貨を売買する取引方法で、購入または売却したい価格と数量が板に表示されるため、チャートからは読み取ることのできない売買需要を確認しながら取引ができるという特徴があります。

板取引では、主に3つの注文方法から選択することができます。まず「成行注文」は、現在の市場価格ですぐに売買できる注文方法です。成行注文では、価格は市場に任せるが即時に成立しやすいというメリットがあります。例えば、ビットコインの価格がいくらであっても構わないから、すぐに一定数量を購入したいという場合に使用されます。

次に「指値注文」は、事前に設定した価格に到達したときのみ売買できる注文方法です。指値注文では、自分が希望する価格で売買できるというメリットがある一方で、希望価格に到達するまで売買が成立しないというデメリットがあります。例えば、ビットコイン価格が700万円の時に、「690万円まで下がったら買い」「710万円まで上がったら売り」と指定して注文することができます。

最後に「逆指値注文」は、現在値からみて「指定した価格まで上がったら買い」「指定した価格まで下がったら売り」という注文方法です。逆指値注文は、指値注文とは売買が逆の注文方法であることから「逆指値」と呼ばれています。例えば、ビットコイン価格が700万円の時に、「710万円まで上がったら買い」「690万円まで下がったら売り」と指定して注文することができます。

板情報を活用した取引戦略

板情報は、市場における需要と供給のトレンドを把握するために使用する重要なツールです。投資家は気配値を見て、保有するビットコインがどのくらいの価格で取引されているのかを判断し、買い・売り注文を出しています。

板情報から得られる重要な洞察の一つは、大口注文の存在です。買い板や売り板に異常に大きな注文が表示されている場合、それは市場参加者の強い意思を示しています。バイウォールが形成されている場合、その価格帯は強いサポートレベルとして機能し、セルウォールが形成されている場合、その価格帯は強いレジスタンスレベルとして機能します。

また、板情報の厚さ(注文の数量と層の多さ)も重要な指標です。板が厚い場合、市場に十分な流動性があり、大口取引を行う際でも価格変動が発生しにくいことを示しています。逆に、板が薄い場合、市場の流動性が低く、小さな注文でも価格が大きく変動する可能性があります。

販売所と取引所の違い

ビットコインを購入する方法には「販売所」と「取引所」の2種類があり、それぞれに仕組みやコスト面で大きな違いがあります。販売所では、取引相手は仮想通貨取引業者であり、業者が一方的に提示した価格で購入・売却を行います。この価格差(スプレッド)が、実質的な手数料として利用者にかかっています。

一方、取引所では取引の相手は他の利用者です。「買いたい人」と「売りたい人」がそれぞれ希望価格で注文を出し、その条件が一致したときに取引が成立します。取引所では、買い板と売り板に表示される注文情報を確認しながら、自分の希望する価格で取引することができます。

販売所と取引所では、操作方法も異なります。販売所では、円で入力するだけなので「どれくらい買えるか」が直感的にわかります。一方、取引所では、「○○BTC買いたい」というように、購入したい数量(BTCなど)を自分で入力する必要があります。成行注文の場合、その数量を市場で即購入し、指値注文の場合、その数量を自分が希望する価格で「売ってくれる人」が現れたときに成立します。

板情報から読み取れる市場心理

板情報は、市場参加者の心理状態を反映しています。買い板に大量の注文が集中している場合、市場参加者がビットコインの価格上昇を期待していることを示しています。特に、現在の価格に近い買い注文が多い場合、短期的な買い圧力が強いことを意味します。

逆に、売り板に大量の注文が集中している場合、市場参加者がビットコインの価格下落を懸念していることを示しています。特に、現在の価格に近い売り注文が多い場合、短期的な売り圧力が強いことを意味します。

板情報の変化も重要な指標です。買い板の注文が急速に増加している場合、買い圧力が高まっていることを示し、売り板の注文が急速に増加している場合、売り圧力が高まっていることを示しています。これらの変化を観察することで、市場の短期的なトレンドを予測することができるのです。

スポット板と先物板の違い

板情報には、スポット板と先物板の2種類があります。スポット板は、原資産そのもの(例:BTC)の所有・保有を望む「現物需要」のダイレクトな指標です。巨大なバイウォールは長期積み増しや機関投資家の本気買いを示すことが多く、比較的長期のセンチメントを反映します。

一方、先物板は、将来のビットコイン価格の変動に対する投機的な需要を反映しています。先物板の注文は、現物の所有を目的とするのではなく、価格変動による利益を目的としているため、スポット板とは異なる心理が反映されることがあります。

板情報を活用する際の注意点

板情報は非常に有用な情報ですが、活用する際にはいくつかの注意点があります。まず、板情報は常に変動しており、表示されている注文が実際に約定するとは限りません。大口注文が表示されていても、市場の状況が変わると、その注文がキャンセルされることもあります。

また、板情報だけに頼るのではなく、チャート分析やその他のテクニカル指標と組み合わせて使用することが重要です。板情報は市場の短期的な需給バランスを示していますが、長期的なトレンドを判断するには、より広い視点が必要です。

さらに、板情報の解釈には経験が必要です。同じ板情報でも、市場の状況や参加者の心理によって、異なる意味を持つことがあります。板情報を活用する際には、継続的に学習し、経験を積むことが重要です。

まとめ

ビットコイン取引において、買い板と売り板は市場の需給バランスを理解するための基本的で重要なツールです。買い板は市場の需要を示し、売り板は市場の供給を示しており、これらの情報を組み合わせることで、市場全体の状況を把握することができます。バイウォールやセルウォールなどの大口注文は、価格の支持線や抵抗線として機能し、市場参加者にとって重要な情報となります。板情報を活用することで、より効果的な取引戦略を立てることができるようになります。

ビットコイン板読み解きガイド:買い板・売り板とバイウォール/セルウォールでわかる取引戦略をまとめました

ビットコイン取引を成功させるためには、買い板と売り板の理解が不可欠です。これらの板情報は、市場参加者の売買意欲を可視化し、市場の需給バランスを示す重要な指標となります。買い板に表示される注文から市場の購入意欲を、売り板に表示される注文から市場の売却意欲を読み取ることができます。特に、バイウォールやセルウォールなどの大口注文は、価格の動きに大きな影響を与える可能性があります。板情報を正しく理解し、活用することで、市場の動きをより正確に予測し、より効果的な取引判断を行うことができるようになるでしょう。

※診断結果は娯楽を目的としたもので、医学・科学的な根拠はありません。
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