暗号資産送金の税金完全ガイド:自分間移動は無税?売却・贈与・貸付・海外送金の注意点と確定申告

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コラム

暗号資産の送金と税金の基本的な考え方

暗号資産を保有している場合、その資産をどのように移動させるかによって税金の扱いが大きく異なります。単純に自分の資産を別の場所に移動させるだけなのか、それとも他の人に譲渡するのかという点が、税務上の判断において最も重要な要素となります。

暗号資産の取引により生じた利益は、所得税法上において原則として雑所得に分類されます。この雑所得は総合課税の対象となり、給与所得などの他の所得と合算されて課税されることになります。総合課税では超過累進課税が適用されており、総所得金額に応じて5%から45%の税率が適用され、さらに別途住民税の10%も加算されます。

自分の資産内での送金は税金がかからない

最も基本的なケースとして、保有している暗号資産を自分が管理する別のウォレットや取引所に送金する場合があります。このような場合、送金行為そのものは単なる資産の移動であり、利益が生じていないため税金は発生しません。

具体的には、国内にある複数の暗号資産取引所の間で自分の資産を移動させる場合や、取引所から自分が管理するウォレットへ送金する場合が該当します。これらのケースでは、資産の所有者が変わらず、単に保管場所が変わるだけであるため、所得税は課税されません。

ただし、消費税については暗号資産の譲渡が支払手段及びこれに類するものの譲渡に該当するため、非課税となります。つまり、譲渡者の事務所等の所在地が国内であるか国外であるかに関わらず、消費税がかかることはありません。

第三者への売却目的での送金

友人や知人などの第三者に対して暗号資産を売却目的で送金する場合、状況が大きく変わります。このケースでは、送金時点での暗号資産の時価と、当初の取得価額との差額が利益として認識され、所得税の課税対象となる可能性があります。

例えば、500万円で購入したビットコインを、時価が700万円に上昇した時点で友人に売却する場合、200万円の利益が発生したことになります。この利益は雑所得として扱われ、給与所得などと合算されて総合課税の対象となります。

売却による利益は、売却時点での時価に基づいて計算されます。したがって、送金時点での暗号資産の価格変動を正確に把握することが、正確な税務申告のために重要となります。

第三者への贈与目的での送金

家族や友人に対して暗号資産を贈与する目的で送金する場合、送金した側(贈与者)には所得税は課税されません。これは暗号資産が財産として扱われており、贈与行為そのものが所得を生み出さないと考えられるためです。

しかし、受け取った側(受贈者)については異なる税務上の扱いを受けることになります。年間で受け取った暗号資産の価値が110万円を超える場合、受贈者に対して贈与税が課税される可能性があります。この110万円は暗号資産の時価に基づいて計算されます。

贈与税の基礎控除は年間110万円であり、この金額を超える部分に対して贈与税が課税されます。贈与税の税率は、贈与額に応じて10%から55%の範囲で設定されています。したがって、大きな金額の暗号資産を贈与する場合には、受贈者の税務負担を事前に確認することが重要です。

利子付きの貸付としての送金

暗号資産を第三者に貸与する場合、利子の有無によって税務上の扱いが異なります。利子を付けずに無償で貸し出す場合、貸す側には税金がかかりません。しかし、利子を付けて貸し出す場合、受け取った利子が所得となり、課税の対象になります。

個人間の送金であっても、利子の取り決めがあって暗号資産などを受け取る場合、その利子部分が利益とみなされます。レンディングサービスと同様に、利子収入は雑所得として扱われることになります。

借りた側については、利息分の利益を得たと考えられます。この利息が年間110万円を超える場合、贈与税の対象になる可能性があります。したがって、個人間での暗号資産の貸借を行う場合には、利子の設定と税務上の扱いについて事前に確認することが重要です。

暗号資産取引全般における税務上の基本原則

暗号資産の取引により生じた利益は、原則として雑所得として扱われ、総合課税の対象となります。つまり、暗号資産取引で1円でも利益があると、税金がかかることになります。

暗号資産を売却して日本円に換金した場合、売却価額から取得価額を差し引いた差益が課税対象となります。例えば、2万円で購入した暗号資産を5万円で売却した場合、差益の3万円に対して所得税と住民税がかかります。

所得税は累進課税制度を採用しており、課税所得金額に応じて異なる税率が適用されます。1,000円から194万9,000円までの課税所得には5%の税率が適用され、金額が増えるにつれて税率が上昇し、最終的には45%の最高税率に達します。さらに別途住民税の10%が加算されるため、最大で約55%の税率となる場合があります。

確定申告の必要性と手続き

暗号資産取引による所得がある場合、一定の条件を満たすと確定申告が必要になります。給与所得がある場合、暗号資産取引による所得が20万円を超えると確定申告の対象となります。給与所得がない場合は、所得が38万円を超えると確定申告が必要です。

確定申告では、暗号資産の種類ごとに損益を計算する必要があります。ビットコイン、イーサリアム、リップルなど、異なる種類の暗号資産については個別に損益を計算し、その合計が課税対象となります。

正確な税務申告のためには、取引記録を詳細に保管することが重要です。購入日時、購入価格、売却日時、売却価格などの情報を記録しておくことで、後の計算や申告時に役立ちます。

海外との暗号資産取引における報告義務

海外の法人や個人との暗号資産取引については、特別な報告義務が存在します。1回の送金で3,000万円相当額を超える暗号資産を海外に送金する場合、財務省への報告が必要になります。

この報告義務は海外との取引が対象であり、日本国内での暗号資産の送金は対象ではありません。報告義務に違反した場合、6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金が課せられる可能性があります。

国際的な暗号資産取引を行う場合には、この報告義務について事前に確認し、適切な手続きを取ることが重要です。

法人による暗号資産取引の税務上の扱い

個人ではなく法人として暗号資産取引を行う場合、法人税が課税されます。個人の場合、最高税率は45%で住民税も含めると最大で約55%となりますが、法人税の税率は最大で23.2%です。住民税や事業税も考慮に入れた実効税率は約34%程度となります。

利益が大きくなればなるほど、法人のほうが税金を抑えられる可能性があります。ただし、法人設立には初期費用や維持費がかかるため、取引規模に応じて個人と法人のどちらが有利かを検討する必要があります。

暗号資産送金時の注意点と実務的なポイント

暗号資産を送金する際には、送金の目的を明確にすることが重要です。単なる資産の移動なのか、売却なのか、贈与なのかによって税務上の扱いが大きく異なるためです。

送金記録については、いつ、どこから、どこへ、どの暗号資産を、どの数量送金したかを詳細に記録しておくことが重要です。これらの記録は、後の税務申告や税務調査の際に重要な証拠となります。

複数の取引所やウォレットを利用している場合、各取引所での取引履歴を統合して管理することが必要です。暗号資産の取得価額を正確に把握することで、売却時の利益計算が正確になります。

また、暗号資産の価格は常に変動しているため、送金時点での時価を正確に把握することが重要です。特に贈与や売却の場合、送金時点での時価に基づいて税務上の扱いが決定されます。

まとめ

暗号資産の送金に関する税金の扱いは、送金の目的によって大きく異なります。自分の資産内での移動であれば税金はかかりませんが、第三者への売却や贈与の場合には税務上の義務が生じます。正確な税務申告のためには、送金の目的を明確にし、取引記録を詳細に保管することが重要です。また、大きな金額の取引を行う場合には、事前に税務専門家に相談することをお勧めします。

暗号資産送金の税金完全ガイド:自分間移動は無税?売却・贈与・貸付・海外送金の注意点と確定申告をまとめました

暗号資産の送金に関する税金は、その送金の性質によって大きく異なります。自分の資産を別の場所に移動させるだけであれば税金は発生しませんが、他の人に売却したり贈与したりする場合には、所得税や贈与税などの税務上の義務が生じます。暗号資産取引による利益は原則として雑所得として扱われ、給与所得などと合算されて総合課税の対象となります。最大で約55%の税率が適用される可能性があるため、正確な税務申告が重要です。送金の目的を明確にし、取引記録を詳細に保管することで、適切な税務申告が可能になります。

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