仮想通貨の確定申告完全ガイド:必要書類・計算方法・提出手順をわかりやすく解説

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コラム

仮想通貨取引と確定申告の基礎知識

仮想通貨(暗号資産)の取引を行っている場合、一定の条件を満たすと確定申告が必要になります。特に給与所得者の場合、年間の仮想通貨取引による利益が20万円を超えると確定申告の対象となります。また、給与所得や退職所得以外の所得金額との合計が年間20万円を超える場合も申告義務が生じます。仮想通貨による所得は原則として雑所得に分類されるため、他の所得との合算で判断することが重要です。

確定申告が必要かどうかの判断は、取引状況によって異なります。損失が出ている場合や、利益が20万円以下で他の所得との合計が20万円未満の場合は、確定申告の必要がありません。ただし、損失を翌年以降に繰り越したい場合は、確定申告を行うことで有利な税務処理が可能になる場合があります。

確定申告に必要な書類の種類

仮想通貨取引に関する確定申告では、複数の書類を準備する必要があります。国税庁の規定では、仮想通貨に関する特有の提出書類は定められていませんが、取引内容を証明するための資料は自身で保管しておく必要があります。

基本となる書類

確定申告書は、すべての申告者が提出する基本的な書類です。仮想通貨による所得がある場合、確定申告書の第一表の「収入金額等」欄内で、「雑」「その他(ク)」の「区分」欄に適切な番号を記入します。個人年金保険の収入と暗号資産取引による収入の両方がある場合は「3」を、暗号資産取引のみの場合は「2」を記入することが一般的です。

暗号資産の計算書は、年間の取引による利益または損失を計算するための重要な書類です。この計算書には、いつ、どれだけ、いくらで仮想通貨を取得したり売却したりしたかが記載されます。国税庁では移動平均法用と総平均法用の計算書をエクセル形式で提供しており、これらを利用することで正確な計算が可能です。

補助資料として保管すべき書類

取引所から交付される年間取引報告書は、取引内容を確認するための重要な資料です。この報告書には、その年間における全ての取引の詳細が記載されており、計算書作成の基礎となります。複数の取引所を利用している場合は、各取引所からの報告書をすべて集めておく必要があります。

取引手数料に関する領収書やレシートも、経費計上の際に必要となる書類です。仮想通貨の売却時に発生した手数料は、所得計算に影響を与えるため、これらの証拠書類を保管しておくことが重要です。

エアドロップやマイニング報酬の取得記録も、所得計算に含める必要があります。これらの報酬を受け取った際の日時と数量、当時の評価額を記録しておくことで、正確な所得計算が可能になります。

損益計算書は、エクセルシートやクリプタクトなどの専門ツールで作成した記録です。年間の取引全体を整理し、最終的な利益または損失を算出するための書類として機能します。

確定申告書類の作成方法

手順1:取引データの集計

確定申告を行うには、まず年間の仮想通貨取引がわかる明細書を用意することが第一歩です。この明細書とは、仮想通貨の取引データやマイニングの報酬がわかる計算書など、取得から売却までの全ての取引情報を含むものです。取引所から提供される年間取引報告書を基に、自身の取引内容を正確に把握することが重要です。

複数の取引所を利用している場合は、各取引所のデータを統合して一つの明細書にまとめる必要があります。この作業により、年間全体の取引状況が明確になり、その後の計算がスムーズに進みます。

手順2:計算方法の選択と届出

仮想通貨取引の所得額を計算する方法は、移動平均法と総平均法の二つから選択できます。移動平均法は、取引のたびに平均単価を更新する方法で、より細かい計算が必要ですが、より正確な損益計算が可能です。総平均法は、年間を通じて平均単価を一度だけ計算する方法で、計算がシンプルです。

計算方法を選択する際には、初めて仮想通貨を取得した年の確定申告期限(原則として翌年3月15日)までに、「所得税の暗号資産の評価方法の届出書」を納税地の所轄税務署に提出する必要があります。この届出により、選択した計算方法が正式に認められます。

手順3:暗号資産の計算書作成

国税庁が提供するエクセル形式の計算書を使用することで、効率的に所得計算ができます。移動平均法用と総平均法用の二種類が用意されており、選択した方法に応じて適切なテンプレートを使用します。これらのテンプレートには、必要な計算式が既に組み込まれているため、取引データを入力するだけで自動的に計算が行われます。

計算書には、取得日、取得数量、取得単価、売却日、売却数量、売却単価などの情報を入力します。これらの情報から、各取引における利益または損失が自動的に計算され、年間の合計利益または損失が算出されます。

手順4:確定申告書への転記

暗号資産の計算書で計算した収入金額や所得金額を、確定申告書の所定の欄に転記します。確定申告書第一表の「収入金額等」欄に、計算書から得られた数字を正確に記入することが重要です。転記ミスは税務調査の対象となる可能性があるため、複数回の確認が必要です。

確定申告ソフトの活用

会計ソフトの利点

仮想通貨の申告に対応した確定申告ソフトを利用することで、複雑な計算や書類作成が大幅に簡素化されます。これらのソフトは、画面の案内に従って情報を入力するだけで、自動的に確定申告書が作成される仕組みになっています。初心者にとって特に有用で、計算ミスのリスクを大幅に軽減できます。

多くの会計ソフトは、取引所のデータを直接インポートする機能を備えています。この機能により、手作業でのデータ入力が不要になり、時間と手間を大幅に削減できます。また、複数の取引所のデータを一元管理できるため、全体像の把握が容易になります。

主要な会計ソフトの特徴

「やよいの青色申告 オンライン」や「やよいの白色申告 オンライン」は、確定申告画面で「事業以外の収入がありますか?」という質問に答えることで、仮想通貨取引による所得を適切に処理できます。これらのソフトは、白色申告と青色申告の両方に対応しており、個人の状況に応じた申告方法を選択できます。

「マネーフォワード クラウド確定申告」は、取引明細の自動取得機能を備えており、複数の取引所からのデータを自動で集計できます。確定申告に必要な書類が自動で作成され、Windows・Macはもちろん、専用アプリからもスマートフォンで直接提出が可能です。印刷しての提出やe-Taxソフトでの提出にも対応しています。

「freee会計」は、取引内容や質問の回答をもとに確定申告書を自動で作成できるソフトです。自動作成した確定申告書に抜け漏れがないことを確認した後、税務署へ郵送もしくは電子申告などで提出して納税すれば、確定申告は完了します。

確定申告書類の提出方法

提出先と期限

確定申告書は、納税地の所轄税務署に提出します。提出期限は原則として毎年3月15日です。この期限までに申告書を提出し、納税を完了させる必要があります。期限を過ぎた場合は、延滞税などのペナルティが発生する可能性があるため、早めの準備が重要です。

提出方法の選択肢

確定申告書の提出方法には、複数の選択肢があります。税務署への直接提出、郵送による提出、そしてe-Taxを利用した電子申告があります。e-Taxを利用することで、自宅からの申告が可能になり、手続きが効率化されます。また、青色申告の場合に受けられる特別控除で最大65万円を適用するためには、e-Taxの利用が必須条件となっています。

郵送による提出を選択する場合は、書類を確実に税務署に届けるため、配達記録が残る方法を利用することが推奨されます。直接提出する場合は、税務署の営業時間内に訪問し、書類を提出する必要があります。

仮想通貨計算書の提出について

重要な点として、仮想通貨の計算書を確定申告書に添付して提出する必要はありません。計算書は自身で保管しておき、税務調査の際に提示できるようにしておくことが重要です。この規定により、提出書類の負担が軽減されています。

ただし、計算書の根拠となる取引明細や領収書などの資料は、5年間の保管義務があります。これらの資料は、税務調査の際に計算の正確性を証明するために必要となるため、整理して保管しておくことが重要です。

確定申告の全体的な流れ

仮想通貨取引の確定申告は、大きく三つのステップで進みます。まず損益計算の実施、次に確定申告書の作成・提出、そして最後に納税です。

損益計算の実施では、年間の取引データを集計し、利益または損失を算出します。この段階で正確な計算が行われることが、その後の申告の正確性を左右します。

確定申告書の作成・提出では、計算結果を確定申告書に転記し、税務署に提出します。この段階では、書類の記入漏れや計算ミスがないかを十分に確認することが重要です。

最後の納税では、計算された税額を期限までに納めます。納税方法には、税務署での直接納付、銀行での納付、そしてクレジットカードでの納付など、複数の選択肢があります。

確定申告にかかる時間と準備

確定申告にかかる時間は、仮想通貨取引の状況やその他の所得の状況によって異なります。会社員で給与所得と仮想通貨による所得のみであれば、1日あれば完了できるケースがほとんどです。ただし、複数の取引所を利用していたり、取引回数が多い場合は、より多くの時間が必要になる可能性があります。

確定申告の期間は1ヶ月です。この期間内に正確な内容の書類を作成し、申告・納税しなければいけません。早めの準備により、期限直前の慌ただしさを避けることができます。

青色申告と白色申告の違い

確定申告には、「青色申告」と「白色申告」の二種類があり、帳簿のつけ方が異なります。青色申告は、より詳細な帳簿記録が必要ですが、最大65万円の特別控除が受けられるメリットがあります。白色申告は、帳簿記録の要件が簡潔ですが、特別控除は受けられません。

仮想通貨取引が事業的規模である場合は、青色申告を選択することで、より有利な税務処理が可能になります。ただし、青色申告を選択する場合は、事前に税務署に届け出が必要です。

税務調査への備え

仮想通貨取引に関する税務調査が増加しているため、適切な書類保管が重要です。取引所からの報告書、計算書、領収書などの資料は、5年間保管しておく必要があります。これらの資料により、計算の正確性を証明することができます。

税務調査の際には、取引の全体像を説明できるよう、資料を整理しておくことが重要です。特に複数の取引所を利用している場合は、各取引所のデータを統合した資料があると、説明がスムーズになります。

まとめ

仮想通貨取引による所得が20万円を超える場合、確定申告が必要になります。確定申告に必要な書類は、確定申告書、暗号資産の計算書、取引所からの年間取引報告書、取引手数料の領収書など、複数の資料から構成されます。これらの書類を適切に準備し、正確に作成することが、スムーズな申告につながります。会計ソフトの活用により、複雑な計算や書類作成が大幅に簡素化されるため、初心者にとって特に有用です。確定申告の期限は3月15日であり、この期限までに申告と納税を完了させることが重要です。

仮想通貨の確定申告完全ガイド:必要書類・計算方法・提出手順をわかりやすく解説をまとめました

仮想通貨の確定申告は、正確な書類作成と期限内の提出が成功の鍵となります。取引データの集計から計算書の作成、確定申告書への転記まで、各段階で注意深く進めることが重要です。会計ソフトの活用や税務署の相談窓口の利用により、申告プロセスをより効率的に進めることができます。また、取引所からの報告書や領収書などの資料を日頃から整理しておくことで、申告時期の負担を大幅に軽減できます。仮想通貨取引を行う際は、税務申告の義務を認識し、適切な準備を心がけることが、長期的な取引活動を支える基盤となるのです。

※診断結果は娯楽を目的としたもので、医学・科学的な根拠はありません。
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