メルカリといえばフリマアプリのイメージが強いですが、実は暗号資産(仮想通貨)の取引サービスも提供しており、中でも注目を集めているのがイーサリアム(ETH)を保有するだけで毎月メルカリポイントがもらえるという画期的な仕組みです。
メルカリの子会社である株式会社メルコインが2024年12月に開始したこの「ポイント定期付与サービス」は、申し込み不要・手数料無料で利用でき、想定年率3.0%のメルカリポイントを毎月受け取ることができます。売上金やポイントを眠らせている方にとって、非常に魅力的なサービスといえるでしょう。
この記事では、メルカリでイーサリアムを保有してポイントを獲得する方法、その仕組みやメリット・注意点まで、仮想通貨初心者の方にもわかりやすく徹底解説します。
メルカリのイーサリアム取引サービスとは
メルコインは2024年5月21日より、メルカリアプリ内でイーサリアム(ETH)の取引サービスを提供開始しました。もともとビットコイン(BTC)の取引は2023年3月から始まっていましたが、イーサリアムの追加により、メルカリで取り扱える暗号資産の幅が広がりました。
現在、メルカリではビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、エックスアールピー(XRP)の3種類の暗号資産を取引可能です。いずれもメルペイにチャージされた残高やメルカリでの売上金、ポイントを使って1円から購入できるため、暗号資産が初めての方でも少額から気軽に始められます。
2024年12月時点で暗号資産取引サービスの利用者数は300万人を突破しており、フリマアプリという身近なプラットフォームから暗号資産に触れられることの手軽さが、多くのユーザーに支持されていることがわかります。
イーサリアム保有でポイントがもらえる仕組み
2024年12月18日、メルコインは対象暗号資産を保有するだけで毎月メルカリポイントがもらえる新機能の提供を開始しました。これは「無償ポイント定期付与サービス」と呼ばれるもので、イーサリアムを保有しているすべてのユーザーが対象となります。
ポイント付与の基本情報
このサービスの主なポイントは以下のとおりです。
- 想定年率:3.0%
- 申し込み:不要(イーサリアムを保有していれば自動的に対象)
- 手数料:無料
- 付与タイミング:毎月初の6営業日以内
- 対象期間:前月1か月間の平均時価評価額をベースに算出
つまり、イーサリアムをメルカリ内で持っているだけで、特別な操作をしなくても毎月ポイントが自動的に付与される仕組みです。
ポイント計算の具体例
たとえば、前月のイーサリアム保有の平均時価評価額が10万円だった場合、年率3.0%で計算すると年間で3,000円相当のポイントを受け取れることになります。月あたりに換算すると約250ポイントです。
平均時価評価額が50万円であれば年間15,000ポイント(月あたり約1,250ポイント)、100万円であれば年間30,000ポイント(月あたり約2,500ポイント)となります。保有額が大きいほどもらえるポイントも増えていきます。
ただし注意点として、想定年率は将来変動する可能性があります。また、イーサリアム自体の価格も変動するため、平均時価評価額は日々の相場によって上下します。
ステーキングとの関係
このポイント付与サービスの背景には、イーサリアムのステーキングが関わっています。メルコインは同時期にイーサリアムのステーキングを開始しました。
ステーキングとは
ステーキングとは、ブロックチェーンの安定稼働に貢献するために暗号資産を保有し、その対価として報酬を受け取る仕組みです。イーサリアムは「Proof of Stake(PoS)」という承認方式を採用しており、バリデーターと呼ばれる参加者が取引の承認を行い、保有量に応じた報酬を得ることができます。
メルコインのステーキングとユーザーへのポイント付与の関係
メルカリユーザーがイーサリアムを保有することで、メルコインがステーキングを行い報酬を得ることができます。このステーキング報酬が間接的な原資となり、ユーザーへのポイント付与が実現しています。
ただし重要な点として、ユーザーに付与されるポイントの年率は、ステーキングで獲得する報酬とは独立して算出されています。つまり、ステーキング報酬の増減がそのままポイント付与率に反映されるわけではなく、メルコインが独自に年率を設定しているという仕組みです。
ユーザー側からすると、ステーキングの複雑な仕組みを理解していなくても、イーサリアムを持っているだけでポイントがもらえるというシンプルな体験になっている点が大きなメリットです。
もらったポイントの使い道
付与されたメルカリポイントは、メルカリグループ内の各サービスで1ポイント=1円として使うことができます。具体的な使い道は以下のとおりです。
メルカリでの買い物
メルカリのフリマで出品されている商品の購入にポイントを充てることができます。日用品からブランド品まで、幅広いジャンルの商品に利用可能です。
メルペイ・メルカードでの決済
メルペイを通じてコンビニやスーパーなどの実店舗でもポイントを利用できます。また、メルカードと組み合わせることで、さらに幅広い場面での活用が可能になります。
暗号資産の追加購入
もらったポイントを使ってイーサリアムやビットコインなどの暗号資産をさらに購入することもできます。ポイントで暗号資産を買い増しし、それがさらにポイントを生むという好循環を作ることも可能です。
なお、付与されるポイントの有効期限は180日間です。期限内に使い切るようにしましょう。
メルカリでイーサリアムを購入する方法
メルカリでイーサリアムを購入する手順はとてもシンプルです。暗号資産取引所の口座開設のような煩雑な手続きは不要で、メルカリアプリから数ステップで始められます。
購入手順
- メルカリアプリを開く:マイページ(またはホーム画面)から「ビットコイン」のメニューをタップします
- 取引画面に移動:ビットコイン取引画面が表示されたら、右にスワイプしてイーサリアム取引画面に切り替えます
- 「買う」をタップ:購入金額を入力し、確認画面で内容を確認して購入を確定します
購入に使える資金は、メルペイ残高、メルカリの売上金、メルカリポイントのいずれかです。銀行口座からメルペイにチャージして購入することも可能です。
最低購入金額
イーサリアムは1円から購入可能です。まとまった資金がなくても、メルカリで不用品を売った少額の売上金からでも気軽にイーサリアムを持つことができます。
手数料について
メルカリでの暗号資産の売買にかかる取引手数料は無料です。ただし、スプレッド(購入価格と売却価格の差額)が実質的なコストとして存在します。メルカリのスプレッドは他の暗号資産取引所と比べるとやや広めという指摘もありますが、アプリの使いやすさや手軽さを考慮すると、初心者にとっては始めやすい環境といえるでしょう。
メルカリでイーサリアムを持つメリット
メルカリのイーサリアムポイント付与サービスには、一般的な暗号資産取引所にはないいくつかのメリットがあります。
売上金の有効活用
メルカリで不用品を売って得た売上金は、そのまま放置していても何も生み出しません。イーサリアムに変えて保有しておくことで、毎月ポイントという形で利益を得られるようになります。眠っている売上金を活用する手段として有効です。
申し込み不要の手軽さ
通常のステーキングサービスでは申し込み手続きが必要なことが多いですが、メルカリのポイント付与サービスは申し込み不要です。イーサリアムを保有しているだけで自動的に対象となり、毎月ポイントが付与されます。
ポイントの使いやすさ
付与されるのはメルカリポイントなので、メルカリでの買い物はもちろん、メルペイを通じてコンビニや飲食店など日常の決済にも使えます。暗号資産の利益を現金化する手間なく、そのままポイントとして利用できる点は大きなメリットです。
1円から始められる低ハードル
イーサリアムは1円から購入可能で、本人確認済みのメルカリアカウントがあればすぐに取引を始められます。専門的な暗号資産取引所の口座開設と比べ、はるかに手軽にスタートできます。
つみたて機能の活用
メルカリには暗号資産のつみたて機能も用意されています。毎月一定額を自動で購入する設定にしておけば、価格変動のリスクを分散しながらコツコツとイーサリアムを積み立てることができます。積み立てた分がポイント付与の対象にもなるため、長期的な資産形成とポイント獲得を両立できます。
イーサリアムの将来性
イーサリアムは暗号資産の時価総額ランキングでビットコインに次ぐ第2位を維持しており、多くの投資家や開発者から高い評価を受けています。
スマートコントラクトの基盤
イーサリアムは単なる暗号資産ではなく、スマートコントラクトと呼ばれるプログラムを実行できるプラットフォームです。DeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)など、ブロックチェーン上のさまざまなサービスの基盤技術として活用されています。
PoSへの移行完了
イーサリアムは2022年9月に大型アップデート「The Merge」を完了し、従来のProof of Work(PoW)からProof of Stake(PoS)へと移行しました。これにより消費電力が約99.95%削減され、環境負荷が大幅に軽減されました。PoSへの移行はステーキングの基盤にもなっており、メルコインのポイント付与サービスもこの仕組みの上に成り立っています。
レイヤー2ソリューションの発展
イーサリアムのスケーラビリティ課題に対応するため、レイヤー2ソリューションの開発が進んでいます。処理速度の向上や手数料の低減が実現されることで、より多くのユースケースでの活用が期待されています。
知っておきたい注意点
メルカリのイーサリアムポイント付与サービスは魅力的ですが、利用にあたっていくつかの注意点を理解しておくことが大切です。
価格変動リスク
イーサリアムを含む暗号資産は価格変動が大きい資産です。年率3.0%のポイントがもらえるとはいえ、イーサリアム自体の価格が大幅に下落すれば、ポイント付与分を含めても元本割れとなる可能性があります。余裕資金の範囲で運用することが重要です。
スプレッドの存在
メルカリでの暗号資産取引にはスプレッドがかかります。購入時と売却時の価格差が実質的な手数料となるため、短期的な売買を繰り返すとコストがかさむ可能性があります。ポイント付与の恩恵を活かすには、中長期的な保有を前提に考えるのがよいでしょう。
ポイントの有効期限
付与されるメルカリポイントには180日間の有効期限があります。期限切れにならないよう、定期的にポイントの残高と有効期限を確認し、計画的に使うことをおすすめします。
年率の変動可能性
現在の想定年率3.0%は将来変更される可能性があります。ステーキング報酬の状況やサービスの運営方針によって年率が見直されることがあるため、最新の情報を確認するようにしましょう。
税金について
暗号資産の取引で利益が出た場合は、確定申告が必要になる場合があります。イーサリアムを売却して利益が出た場合はもちろん、ポイント付与に関しても税務上の取り扱いを確認しておくことが大切です。不安な場合は税理士などの専門家に相談することをおすすめします。
今後の展開に注目
メルカリの暗号資産サービスは今後もさらなる拡大が見込まれています。
取り扱い銘柄の拡大
メルコインとCoincheckの業務提携により、メルカリアプリからCoincheckが取り扱う多様な暗号資産を取引できるようになる予定です。現在の3種類(BTC、ETH、XRP)から大幅に選択肢が広がることが期待されており、投資の幅がさらに広がる可能性があります。
ポイント付与対象の拡大
現在のポイント付与対象はイーサリアムですが、今後他の暗号資産にもポイント付与の対象が広がる可能性も考えられます。サービスの成長とともに、より多くのユーザーが暗号資産保有のメリットを享受できるようになるかもしれません。
フリマ×暗号資産の新しい可能性
メルカリという日本最大級のフリマプラットフォームが暗号資産と融合することで、「モノを売る→暗号資産を買う→ポイントをもらう→そのポイントで買い物する」という新しいエコシステムが形成されつつあります。暗号資産の普及において、メルカリが果たす役割は今後さらに大きくなっていくでしょう。
まとめ
メルカリでイーサリアムを保有するだけで毎月ポイントがもらえるサービスは、暗号資産を身近なものにする画期的な取り組みです。想定年率3.0%で申し込み不要・手数料無料という手軽さに加え、もらったポイントはメルカリでの買い物やメルペイでの日常決済にそのまま使えます。売上金やポイントを活用してイーサリアムを購入し、中長期的に保有することで、暗号資産の値上がり益とポイント付与のダブルメリットを狙うことができます。価格変動リスクやスプレッドなどの注意点を理解した上で、余裕資金の範囲で始めてみてはいかがでしょうか。
メルカリでイーサリアムを持つだけでポイントがもらえる仕組みと始め方をまとめました
メルカリのイーサリアムポイント付与サービスは、メルコインが提供する「無償ポイント定期付与サービス」です。イーサリアムを保有しているだけで、前月の平均時価評価額に応じて想定年率3.0%のメルカリポイントが毎月自動で付与されます。申し込みは不要で手数料もかかりません。イーサリアムはメルカリアプリ内で1円から購入でき、売上金やメルペイ残高を使って始められます。付与されたポイントは1ポイント=1円でメルカリやメルペイで利用可能(有効期限180日間)。ステーキングの仕組みを活用したサービスですが、ユーザー側は特別な操作なく恩恵を受けられます。暗号資産の価格変動リスクには留意しつつ、メルカリを日常的に使っている方にとっては売上金を有効活用できる選択肢のひとつといえるでしょう。



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