イーサリアム保有企業ランキングとは?企業がETHを持つ時代へ
かつて企業の財務資産といえば現金や国債が中心でしたが、近年では暗号資産を企業の準備金(トレジャリー)として保有する動きが急速に広がっています。特にビットコインに続いて注目されているのがイーサリアム(ETH)です。
イーサリアムはビットコインと異なり、ステーキングによって保有するだけで年率3〜4%程度の利回りを得られるという大きな特徴があります。この「持っているだけで稼げる」性質が、企業の財務戦略として非常に魅力的であり、世界中の上場企業がETHの大量取得に動いています。
この記事では、世界と日本のイーサリアム保有企業ランキングを最新データに基づいて詳しく解説します。どの企業がどれだけのETHを持ち、なぜその戦略を選んだのかを紐解いていきましょう。
世界のイーサリアム保有企業ランキングTOP5
CoinGeckoやThe Blockなどのデータを総合すると、2026年4月時点で世界の上場企業によるETH保有量ランキングは以下のようになっています。
第1位:Bitmine Immersion Technologies(BMNR)― 約487万ETH
世界最大のイーサリアム保有企業であるBitmine Immersion Technologiesは、もともとテキサス州で小規模なビットコインマイニングを行っていた企業です。しかし、イーサリアムのプルーフ・オブ・ステーク移行を契機に、ETHトレジャリー戦略へと大胆にピボットしました。
同社の目標は「イーサリアム総供給量の5%を保有する」という壮大なもので、「Alchemy of 5%」と名付けられたこの戦略のもと、積極的な買い増しを続けています。2026年4月13日時点で約487.5万ETHを保有しており、暗号資産・現金を合わせた総資産は約118億ドル(約1兆7,700億円)に達しています。
さらに注目すべきは、2026年初頭に立ち上げた独自のステーキングプラットフォーム「MAVAN」です。これはイーサリアムネットワークのバリデーターとして機能し、ステーキング報酬に加えてMEV(最大抽出可能価値)も獲得できる仕組みとなっています。また、液浸冷却技術を活用することで、従来の空冷方式より約30%高い効率を実現しており、この技術力がETH取得資金の源泉にもなっています。
同社はNYSE American市場からNYSEメイン市場への昇格も果たしており、40億ドル規模の自社株買いプログラムも発表するなど、株式市場でも大きな存在感を示しています。
第2位:SharpLink Gaming(SBET)― 約86.8万ETH
ミネアポリスに本社を置くiGaming・スポーツベッティング企業SharpLink Gamingは、イーサリアムの共同創設者であるジョセフ・ルービン氏が会長を務めることでも知られています。同社は約86.8万ETHを保有しており、世界第2位のETHトレジャリー企業としての地位を確立しています。
ゲーミング事業とブロックチェーン技術の融合を進めており、保有するETHをステーキングに回すことで安定的な収益基盤を構築しています。
第3位:The Ether Machine(ETHM)― 約49.6万ETH
社名にも「Ether」を冠するThe Ether Machineは、イーサリアムに特化したトレジャリー企業として約49.6万ETHを保有しています。ETHの価格上昇とステーキング報酬の両方から収益を得るビジネスモデルを展開しています。
第4位:Bit Digital(BTBT)― 約15.5万ETH
NASDAQ上場の暗号資産マイニング・ステーキング企業Bit Digitalは、2025年中頃に大胆な戦略転換を行いました。保有していた280BTCを売却し、さらに1億7,200万ドルの公募増資を実施。その資金で10万ETH以上を取得するという、ビットコインからイーサリアムへの明確なシフトを見せました。
第5位:Coinbase Global(COIN)― 約15.1万ETH
米国最大の暗号資産取引所Coinbaseは、自社のトレジャリーとして約15.1万ETHを保有しています。さらに、ステーキング済みETHの約11%を運用しており、イーサリアムネットワークの重要なインフラ提供者としての役割も担っています。
世界のETH保有企業の全体像
CoinGeckoのデータによると、世界で30の機関が合計約679万ETH(約152億ドル)を保有しており、これはイーサリアム総供給量の約5.6%に相当します。上場企業12社だけでも合計約100万ETHを超えており、企業によるETH保有の流れは確実に加速しています。
また、ETF運用会社のBlackRockはiShares Ethereum Trust ETFを通じて約300万ETH(約60億ドル)を保有しており、機関投資家の参入も本格化しています。
日本のイーサリアム保有企業ランキング
日本でも上場企業によるETHトレジャリー戦略が広がりつつあります。2025年から2026年にかけて、複数の企業がイーサリアムの組み入れを開始・拡大しました。
第1位:GMOインターネットグループ ― 約3万ETH
日本の上場企業ではGMOインターネットグループが約3万ETH(約157億円相当)で堂々の1位です。これは顧客預かり分を除いた自社保有分であり、暗号資産関連事業を幅広く展開する同社ならではの規模感といえます。
第2位:クオンタムソリューションズ(2338)― 約6,668ETH
東証スタンダード上場のクオンタムソリューションズは、イーサリアムに特化したトレジャリー戦略で注目を集めています。2026年に入ってからも複数回にわたりETHの追加取得を発表しており、4月時点で総保有量は約6,668ETH(約36億円相当)に到達しました。
CoinGeckoの世界ランキングでは15位にランクインしており、日本発の企業としては際立った存在感を見せています。多くの企業がビットコインを中心にトレジャリーを組む中、同社はあえてイーサリアムに集中する差別化戦略をとっている点が特徴的です。
第3位:Def consulting ― CoinGecko世界16位
東証グロース上場のDef consultingも、2025年からイーサリアムトレジャリー事業を本格始動させた企業の一つです。CoinGeckoの「イーサリアムトレジャリーランキング」で日本1位・世界11位を獲得した実績もあり(時期により順位は変動)、積極的なETH蓄積を進めています。
その他の注目企業
このほかにも、漫画全巻ドットコムを運営するTORICOがETHに累計9.7億円を投資しているほか、HODL 1(旧クシム)もイーサリアムトレジャリー事業に参入しています。日本でもBTC一辺倒ではなく、ETHを含む多様な暗号資産ポートフォリオを構築する動きが広がっています。
なぜ企業はイーサリアムを選ぶのか?ビットコインとの違い
企業がトレジャリー資産としてビットコインではなくイーサリアムを選ぶ理由は、大きく分けて3つあります。
ステーキングによる利回り(トレジャリー2.0)
ビットコインは保有しても利回りを生みませんが、イーサリアムはステーキングによって年率3〜4%のリターンを得ることができます。より高度なDeFi戦略を活用すれば、6〜14%の利回りも狙えるとされています。
このことから、ビットコインの単純保有による値上がり期待を「トレジャリー1.0」、イーサリアムのステーキング運用による収益創出を「トレジャリー2.0」と呼ぶ見方も広がっています。スタンダードチャータード銀行は「イーサリアム・トレジャリーは最も持続可能性が高い」との見解を示しています。
mNAV(修正純資産価値)の優位性
ETHを保有する上場企業の株式は、ETFよりも魅力的な投資対象になり得るという指摘があります。その理由は、NAV倍率(資産価値の割安度)がETFより有利になりやすく、ETH価格上昇とステーキング報酬という「二重のメリット」を享受できるためです。1株あたりのETH保有量が増加している企業も多く、投資家にとっての付加価値が生まれています。
スマートコントラクト基盤としての将来性
イーサリアムはDeFi(分散型金融)やNFTの基盤として、暗号資産エコシステムの中核を担っています。企業がETHを保有することは、単なる値上がり期待だけでなく、将来のWeb3ビジネスへの布石としての意味合いもあります。
イーサリアム相場をチェックするならリアルタイム情報が重要
イーサリアムの保有企業ランキングに注目している方にとって、日々のETH価格変動やマーケット動向をリアルタイムで把握することは非常に重要です。企業の保有戦略は価格に大きく影響するため、最新の相場情報を常にチェックできる環境を整えておきたいところです。
暗号資産の相場情報を手軽にチェックできるアプリとして、「非小號」というプラットフォームがあります。仮想通貨の相場情報を幅広く配信するユーティリティアプリで、App Storeでは4.9/5という高い評価を獲得しています。
実際のユーザーからは「使いやすくて広告がほとんどない」「動作が安定していて他のアプリのようにチラつかない」「プロフェッショナルで繊細な作り」といった声が多く寄せられています。イーサリアムの価格推移や企業の保有動向を継続的にウォッチしたい方は、こうした相場情報アプリを活用するのも一つの方法です。
企業のETH保有拡大が市場に与える影響
企業によるイーサリアムの大量保有は、暗号資産市場全体にさまざまな影響を及ぼしています。
供給量の減少と価格への影響
上場企業だけでイーサリアム総供給量の約5.6%が機関によって保有されています。これらのETHの多くはステーキングに回されるため、市場に出回る流通量が減少し、供給面からの価格押し上げ要因となっています。
イーサリアムETFの普及
BlackRockをはじめとする大手資産運用会社がイーサリアムETFを提供し始めたことで、従来の株式投資家も間接的にETHへの投資が可能になりました。これにより機関投資家の資金流入が加速しており、ETH市場の厚みが増しています。
暗号資産トレジャリー企業の株価パフォーマンス
BitMineのNYSE昇格や株価上昇に見られるように、ETHトレジャリー戦略を採用する企業の株価パフォーマンスは好調です。ETH価格の上昇がそのまま企業価値の向上につながるため、「ETH×株式」という新しい投資テーマとして注目を集めています。
個人投資家がこのトレンドを活かすポイント
企業によるETH大量保有のトレンドは、個人投資家にとっても参考になる情報が豊富です。
ETHの直接保有とステーキング
企業が注目するステーキング報酬は、個人投資家でも享受できます。国内の暗号資産取引所でもETHのステーキングサービスが提供されており、保有しながら利回りを得るという戦略は個人レベルでも実行可能です。
ETHトレジャリー企業の株式への投資
ETHを直接保有するのではなく、ETHを大量に保有する上場企業の株式に投資するという選択肢もあります。BitMineやSharpLink Gamingなどの海外企業に加え、日本ではクオンタムソリューションズやDef consultingなどが該当します。
情報収集の習慣化
暗号資産市場は動きが速いため、日常的に最新の市場情報にアクセスできる環境を整えておくことが大切です。先述の「非小號」のような相場情報アプリを活用すれば、イーサリアムの値動きやトレンドを手軽に把握できます。ユーザーレビューでも「ずっと使っている」「信頼性が高くて使いやすい」という声があり、日々の情報収集ツールとして実用性が高いアプリといえるでしょう。
今後の展望:企業のETH保有はどこまで拡大するか
企業によるイーサリアム保有の流れは、今後さらに加速すると見られています。その背景にはいくつかの要因があります。
まず、規制環境の整備です。暗号資産の会計処理に関するルールが各国で明確化されつつあり、企業がETHをバランスシートに組み入れやすくなっています。
次に、ステーキングエコシステムの成熟です。リキッドステーキングの普及により、ステーキング中のETHも流動性を維持できるようになり、企業にとっての使い勝手が大幅に向上しています。
さらに、イーサリアムのネットワークアップグレードが継続的に行われており、処理速度やセキュリティの向上が期待されています。これにより、長期的な資産としての信頼性がさらに高まる可能性があります。
企業の暗号資産保有総額は1,000億ドルを突破しており、そのうちイーサリアムの割合は着実に増加しています。ビットコインの「デジタルゴールド」に対し、イーサリアムは「利回りを生むデジタル資産」として、企業の財務戦略においてますます重要な位置を占めていくでしょう。
まとめ
イーサリアム保有企業ランキングを見ると、世界ではBitmine Immersion Technologiesが約487万ETHで圧倒的な1位を誇り、日本ではGMOインターネットグループが約3万ETHでトップに立っています。企業がビットコインだけでなくイーサリアムを戦略的に保有する動きは、ステーキングによる利回りや将来のWeb3ビジネスへの期待を背景に、今後も拡大が見込まれます。個人投資家としても、このトレンドを正しく理解し、自分の投資戦略に活かしていくことが大切です。
イーサリアム保有企業ランキング|世界と日本の最新動向を徹底解説をまとめました
世界のイーサリアム保有企業ランキングでは、Bitmine Immersion Technologies(約487万ETH)を筆頭に、SharpLink Gaming、The Ether Machine、Bit Digital、Coinbaseがトップ5を形成しています。日本ではGMOインターネットグループ(約3万ETH)、クオンタムソリューションズ(約6,668ETH)、Def consultingが主要プレーヤーです。イーサリアムはビットコインと異なりステーキングで利回りを得られるため、「トレジャリー2.0」として企業の財務戦略に組み込まれるケースが急増しています。相場情報のチェックには「非小號」のような信頼性の高いアプリを活用しつつ、企業のETH保有動向を注視していくことで、より的確な投資判断につなげることができるでしょう。



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